農民道全一太鼓

農民道全一太鼓

原田善吉翁が遺した全一経、内観和讃、農民道を主題として、作曲家八州秀章氏が作曲したもの。
昭和47年3月その曲が完成、同48年3月星田忠良(☆の祖父)他、数名により太鼓の会が誕生した。


【原田善吉翁が遺した全一の精神】
農民道の歓喜を崇高ばる太鼓の韻律に乗せて、子孫に伝え世に広めて、世界平和に寄与せんとするもの。


農民道全一太鼓


【原田善吉翁とは】
明治9年栃木県足利市に生まれる。同41年31歳、文部大臣より教化格別として受賞、大正13年社会教育尽力の功績顕著なるを以って宮内省より御紋付大銀杯及び金一封を賜る。
昭和24年更に功を賞されて天皇皇后両陛下の御真影を賜る。
星田金之助(☆の祖祖父)が、翁の講習会で知り合い、翁の講演に心ろ打たれ、是非ここ両郷の子供たちの教育をと願い地元有志の同志を募り、館を建設し翁を両郷に迎えた。
昭和33年83歳、生涯、教育者として務めこの地両郷にて永眠。


【八州秀章氏とは】
大正4年北海道生まれ、作曲家を志して津川主一、山田耕筰、小船幸次郎の諸先生に師事、昭和44年、日本対外文化協会よりの派遣により、ヨーロッパ13ヶ国を訪問、作品の交流と親善に尽くした。作品に交響詩「開拓者」交響組曲「日本の太鼓」、さくら貝の歌、あざみの唄、日本レコード大賞「やさしい和尚さん」などがある。

社団法人日本作曲家協会理事。昭和23年頃両郷青年団団歌制定式にビクターレコード会社より、この地両郷へ派遣される。その際、原田善吉翁と出会い、その人格を敬慕して師弟の契を結び、星田忠良と兄弟の契りを交わす。

"昭和48年祖父星田忠良の仲介により原田翁の遺した農民道の詩に太鼓の曲を書く。
作曲家として伊藤久男、岡本敦郎、島倉千代子、安藤まり子、藤圭子、原田直之(民謡歌手)、倍賞千恵子らの歌手を育て、歌謡曲以外でも、童謡、映画音楽、舞台音楽、CMソング祭り歌、市町村歌、校歌、社歌、合唱組曲、交響詩など、幅広い分野で活躍、生涯作曲した曲は3千曲以上といわれる。

昭和60年70歳永眠。

【原田善吉翁の全一経 】

農民道全一太鼓


第一楽章 敬天愛地

「天地と地利とにとに浴せざれば、寸時の営み得ざるは我らの業なり。
されば我らは、天を敬する父の如く、地を愛する母の如く、持って人和の
大道を大行せん哉。」


訳:天気が良くても、土地が荒れていてはだめ、土地が良くても、人の和が乱れてはだめ。
天気に恵まれ、土地が肥え、わずかな時間も惜しまず、しっかり仕事をするのが私たちの行うべきこと。
私たちは、天を敬う父と同じように、地を愛する母と同じように、人の輪を作る大きな仕事を行っていこう。」

第二楽章 自然順応
「木火土金水の心を心となし、その成さんとするところを大成するは我らの業なり。
されば大自然に順応し、生々不断の大活動を敢行せん哉。」


訳:大自然(木、火、土、鉱物、水)の心を感じ取り、大自然が成し遂げようとしていることに賛同して、
絶え間なく行われている大自然の活動を、大自然の中にとけ込んでやっていこうではないか。

第三楽章 万物浄化
「塵芥糞尿を滋味佳肴となし、腐死廃物を良材容器たらしむるは我らの業なり。
されば万物浄化、興風移俗の大業を実現せん哉。」

訳:くず、ごみ、糞尿などのどうでもいいもの、汚いものをきれいでおいしく食べ物に変えてしまうこと。
腐ったもの、死んだものを良い材料、大切な器にかえてしまうのが農業の仕事。すべてのものをきれいにして、
これまでの慣わしを盛んにし、世の中をよく変えていく。そういう大きなことを実現していこう。

第四楽章 国本培養

「他の生産者によりて衣食するのは工商の職なり、されば人を相手となす。農は自給し且つ他給す、依って天を相手となす、
天に偽りなし。されば至誠敬虔 、国本培養の聖業に邁進せん哉」

訳:工業や商業は、他の人が生産したものを、食べたり、着たりする。人を相手にする農業は自分で食べるものを自給し、且つ、
他の人に食べさせている。人を相手とするよりも、天を相手としている。天に嘘はない。だからまごころを持ち、天を敬い、
国の基礎を養い育てることに、ひたすら進んでいこう。

第五楽章 生命創造

「粒種微顆を米麦松杉となし、鶏豚牛羊に生声を発せしむるは我らの業なり。されば我らは万物をして悉く生あらしむ、
而も万物皆死す。されば起死回生の天業に産し、宇宙大生命の創造に任せん哉。

訳:小さな種、本当に小さな種を広々とした田んぼや畑で、米や麦、松や杉にする。
鶏、豚、牛、羊の赤ちゃんを産ませ、産声を聞くことが私たち農民の仕事。あらゆるものの生かすことが私たちの手にかかっている。
それでいてすべてのものはみな死ぬ。それゆえに死んだものを生き返らせる仕事が天の仕事だが、俺たちもその仕事に参加している、
宇宙大生命をつくっている役目を引き受けているのは私たち農民だ。」

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